体の中の家

本当に休みたいなら
体の中に家を建てる必要があります。

本当に休める場所は
体の外にあるのではなく
自分の体の内側にあります。

もちろん正座したまま瞑想するのが
休むことではありません。
最初はつらくて大変です。
しかし、時が経てば
本当に自分の体の中が
こんなに楽なんだなと
驚くことでしょう。

体の中心の低いところに意識を置くと
呼吸は自然に深まります。
感謝の心、喜びの心をもてば
呼吸は自然に軽くなります。

息を吸うときに体に感謝し
吐き出すときに天に感謝すると
息が自然に深く軽くなります。
これが本来の呼吸、
とても自然な呼吸です。

こんな自然な呼吸ができると
いつの間にか呼吸を忘れてしまいます。

清く新鮮なエネルギーが
呼吸とともに体を出入りしながら
呼吸も忘れて
自分も忘れて
ただ息そのものになるのです。

こうして息と私がひとつになるとき
私たちは平和を感じることができます。

太陽と雲

生きていれば、恐れやさびしさなど
さまざまな感情が雲のように押し寄せ
私たちの明るい意識を妨げることもあります。

しかし、雲は流れ
いつしか雨になって消えます。
そんな雲のように、感情も永遠ではありません。

私たちには明るい悟りの太陽があります。
その太陽は丹田にあります。
呼吸しながら丹田に集中していると
丹田が温かくなり、そのエネルギーが
全身に流れていくのが感じられます。
そのとき、感情という雲はとけて消えていきます。

感情の雲に集中せずに丹田の太陽に集中しましょう。
私たちの実体は雲ではなく太陽です。
太陽に集中すれば、雲はただ流れていきます。
燦々と輝く悟りの太陽に出会ってください。