生命の変化

私たちはかつて小さな虫でした。
地球という大きな次元から見ると
微生物のようなものです。

父親の精子と母親の卵子が出会って
新たな生命になるためには
精子も卵子も消えなければなりません。

これを死んだと見るべきでしょうか?
変化したと見るべきでしょうか?
生命の変化と言うべきでしょう。

自然はすべてこのようなものです。
咲いた花が実を結ぶためには
その花は死ななければなりません。
実は死んで種を作り出します。
種も死んで新しい芽が出ます。
このように生命の世界は
常に回り続け、循環しています。

春に、芽生えた若葉は
秋になれば、落ち葉になります。
緑したたる春の若葉だけが美しいのではなく
紅葉した秋の落ち葉も美しいのです。

人間も同じです。
若い時だけが美しいのではなく
歳を重ねても美しいのです。

私たちは死の意味を自然から学ぶことができます。

自然の中に真の生命を感じる

秋の空を見上げてみてください。
秋の空は、澄み切った青空です。
両手を広げて胸を張り
秋の風を感じてみてください。
こうして自然を感じていると
生命への畏敬や感謝が感じられます。
私たちの生命がどこからどのように始まったのか
知る由もありません。
しかし、大事なのは
今、私たちに生命が与えられているということです。
私たちは、生きていく間、その生命を何のために
どのように使うか、選択できる権利と責任があります。
過去はすでに流れ去り
未来はまだ来ていません。
今この瞬間を自覚し、
最善を尽くして生きていくだけです。

身体は自然

子供の頃、お腹が痛かったのに
お母さんがさすってくれたら
痛みが飛んでいってしまった
なんてことはありませんでしたか?
それは子を思う母親の気持ちが深いからです。
医学的にも、愛する人と手をつなぐだけで
ストレスや痛みが軽減するという研究結果があります。
愛はヒーリングです。
愛がヒーリングの手を作り、
愛が自然治癒力を高めます。
病気の人を見るとかわいそうだと思う心、
早く良くなってほしいと思う心、
健康になることを願う心が切実なとき、
手にヒーリングのパワーが備わります。
自分の身体を自分の手で
ヒーリングするときも同じです。
自分の身体を大切に思って心を込めて
押したりさすってあげると、
その愛のエネルギーに体が反応します。
身体は自然だからです。
身体は単なる肉の塊ではありません。
自然のエネルギーが凝縮され、
自然の理(ことわり)のままに循環し、
疎通している生命体です。